【導入事例】北海道苫小牧市様:自治体の総合的な広報媒体としてLINEをフル活用
- 切れ目ない子育て支援も防災対策もLINEで対応

事例概要

導入企業 北海道 苫小牧市苫小牧市
主な利用機能 KANAMETO PUSH
(きずなメール連携機能、防災メール連携機能など)

※2021年9月時点での導入事例になります。なお、苫小牧市では2023年11月をもって、きずなメールの利用を終了しております。

苫小牧市が抱えていた課題

子育て家庭向け支援情報の配信や、緊急情報の即時配信など、自治体のLINE運用で発生する情報配信の課題を解決するツールが必要でした

苫小牧市は、2020年3月9日に市LINE公式アカウントを開設し、新型コロナウイルスに関する情報のほか、災害・防災などの緊急情報や暮らしに役立つ情報など、市からのお知らせを配信していました。

当初、LINE公式アカウントの標準機能を利用して情報発信していましたが、様々な課題やニーズが浮かび上がってきました。例えば、標準機能のみによる運用では、LINEの友だち全体への一斉配信など、画一的なメッセージ発信となってしまうため、必要な情報を必要な人に届けたいというニーズが新たに生まれました。また、災害・防災などの緊急情報配信では、一刻を争う災害時であってもLINEメッセージの入力などの作業が発生し、情報発信の迅速化や配信対応に当たる職員工数の負担軽減が課題となっていました。

更に、苫小牧市では妊娠期からの切れ目ない子育て支援の一環として、専門家が制作監修した妊娠・出産・子育てのアドバイスや、市が提供する子育て支援施策、お役立ち情報をメールで届ける「子育て応援とまっこメール」事業を行っていました。この取組をより多くの子育て家庭に広げるため、市民の生活に密着しているLINEで配信したいという考えを持っていました。

広報、防災対策、子育て支援など様々な情報配信における課題を、オールインワンで対応できるLINE運用ツールが求められていました。

課題解決のためのソリューション

セグメント配信やチャットボット機能はもちろん、自治体の防災対策や子育て支援に特化したソリューションを提供するツールを導入

苫小牧市は、様々な市政情報を効果的に発信できるツールとして、transcosmos online communicationsが提供する「KANAMETO(カナメト)」を導入し、2021年5月20日に市LINE公式アカウントをリニューアルしました。

市民⇔苫小牧市(住民ニーズに合わせた情報配信、各種手続きに関するQAのご案内、緊急情報の即時配信、妊娠・出産・子育て支援情報配信)

KANAMETOの豊富な機能を活用して、年代や居住地域など利用者の属性に合わせて市政情報を発信できるセグメント配信や、各種手続き方法を案内するチャットボットなどを新たに提供開始しました。

また、緊急情報配信の課題には、KANAMETOの防災メール連携によってアプローチしています。市の防災メール配信システムとKANAMETOを連携させることで、防災メールの内容をLINEメッセージで自動配信することができます。市民向けに、緊急情報を迅速かつ確実にLINEで届けることが可能になりました。

更に、KANAMETOのきずなメール連携によって、「子育て応援とまっこメール」のLINEメッセージによる配信を実現し、新たに「子育て応援とまっこLINE」という名称でサービスを開始しました。

「子育て応援とまっこメール/子育て応援とまっこLINE」(きずなメール)のコンテンツやサービスを提供しているNPO法人きずなメール・プロジェクトと、KANAMETOを提供するtranscosmos online communications株式会社は、2020年10月1日に「LINEを活用した『子どもの育ち』を支える連携協定」を締結しました。この連携協定に基づいて、きずなメール連携が開発され、KANAMETOを利用して市政情報を発信する自治体LINE公式アカウントにおいて、子育て家庭を対象とした「きずなメール」のメッセージ配信が可能になります。

苫小牧市LINE公式アカウントの専用アンケート画面において、利用者は出産予定日や子どものニックネーム・生年月日を入力すると、妊娠週数や子どもの月齢に応じて、妊娠・出産・子育てアドバイス情報や市の子育て支援・お役立ち情報をLINEで受け取ることができます。

①苫小牧市LINE公式アカウントの総合メニューから「とまっこLINE」を選択②専用アンケート画面にて子どもの情報を登録(出産予定日や誕生日等)③妊娠週数・子どもの月齢に合わせた情報配信

「子育て応援とまっこLINE」の提供開始以来、約3か月で600名近くに配信しています。継続的なLINEメッセージの配信を通じて、子育て家庭と行政、地域が切れ目なくつながり続けることで、妊娠・出産・子育ての不安を和らげ、産後うつや孤育てを予防し、親子の心身の健康や子どもの健やかな成長を促進します。

LINEを防災対策、子育て支援など幅広い業務分野をカバーする総合的な広報媒体としてフル活用し、市民の個々のニーズに合わせたきめ細やかな情報配信を実現することで、市民全体の利便性が向上しました

苫小牧市ご担当者様のコメント

<総合政策部 政策推進室 秘書広報課 池田 弥希 様>
苫小牧市では、「防災メール連携」や「きずなメール連携」をはじめ、KANAMETOの様々な機能を活用することで、市民の方が求める情報を的確に配信する総合的な広報媒体として、LINE公式アカウントをリニューアルすることができました。
新型コロナウイルスの感染拡大や災害の激甚化・頻発化等を背景に、行政からの正確な情報を迅速かつ確実に伝達することが求められていますが、市民生活に密着しているLINEを活用することで、市からの情報発信を強化できたと感じています。
また、長引くコロナ禍により外出自粛や対面でのコミュニケーションが制限される中、「子育て応援とまっこLINE」の配信は子育て家庭の安心につながっています。
今後もLINE公式アカウントによる情報発信を拡充し、本市の魅力発信や市民サービスの向上につなげていきたいと考えています。

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