【導入事例】愛知県瀬戸市様:LINEで市民向け会員特典証をデジタル化
事例概要
瀬戸市のニーズ:「せとまちサポーター」会員特典証の発行業務効率化
瀬戸市では、「せとまちサポーター」と呼ばれるシティプロモーション施策を実施しています。瀬戸市に愛着を持つ人の中から「せとまちサポーター」を募集し、SNS等の活用によって市の魅力を広く発信してもらう制度です。2025年9月時点で約194名が「せとまちサポーター」として活動しています。サポーター登録の特典として、市内にある「瀬戸蔵ミュージアム」「瀬戸市美術館」の入館料が無料になる会員特典証が交付されます。
これまで、市職員が紙で会員特典証を作成し、各サポーターへ郵送していました。会員特典証には有効期限があり、期限が満了するたびに再作成・郵送する作業が発生します。市職員にとって、発行作業が負担となっており「会員特典証をデジタル化したい」という要望があがっていました。
そこで、2023年9月からKANAMETOを導入して運用している瀬戸市LINE公式アカウントに着目しました。
市LINE公式アカウントをデジタル会員特典証として利用するには、
・IDとパスワードの入力によって「せとまちサポーター」のLINEアカウントを認証できること
・認証完了後、デジタル会員特典証画面を随時表示できること
・デジタル会員特典証に有効期限を設定できること
が必要です。
この条件を満たすため、KANAMETOのデジタル会員証機能(※)を活用しました。
※KANAMETOに登録した認証コードを知っているユーザー(LINEの友だち)を認証し、LINE上でデジタル会員証を表示できる機能。
「せとまちサポーター」デジタル会員特典証を表示する流れ
初めに、各サポーターについてIDとパスワードをKANAMETOに登録します。その後、サポーター側から認証の申請をする必要があります。瀬戸市では、サポーターの登録時にメールアドレスを聴き取っているため、ID・パスワードと認証手順を電子メールで通知します。

サポーターは各自のLINEアカウントから瀬戸市LINE公式アカウントを友だち追加します。その後、リッチメニューの「おすすめ・便利」タブから「会員証」をタップし、認証申請フォームにアクセスします。サポーターがIDとパスワードを入力・送信すると、KANAMETOに事前登録されているデータと突合され、内容が合致すると認証が完了します。
初回の認証時のみID・パスワードの入力が求められますが、2回目以降は「会員証を表示する」をタップすると直接、会員特典証を表示可能です。サポーターはこの画面を「瀬戸蔵ミュージアム」「瀬戸市美術館」のスタッフに見せることで、特典を利用することができます。
「せとまちサポーター」デジタル会員特典証の導入による効果
2025年3月、瀬戸市ではデジタル会員特典証の開始に伴い、紙版を廃止しました。サポーターから会員特典証の移行に関する問合せは発生せず、また会員特典証の提示先となる瀬戸蔵ミュージアム・瀬戸市美術館においても、特にトラブルなく会員特典証の確認ができています。
サポーターは、会員特典証を持ち歩く必要がなくなったことで利便性が向上し、紛失リスクも軽減されました。
職員にとっては、会員特典証の作成業務の負担が軽減されました。紙の会員特典証を郵送する必要がなくなったため、郵送料を削減できました。

<情報政策課 DX推進係 大澤 様>
「せとまちサポーター」の会員特典証をデジタル化したことで、紙の会員特典証を持ち歩く必要がなくなり、サポーターの皆様の利便性が向上したことを大変嬉しく思います。
また、職員としても、約200名分の会員特典証を印刷・ラミネート加工・郵送し、有効期限が満了するたびに再作成・郵送していたため、多くの時間を要しておりましたが、デジタル会員特典証の導入によって業務を効率化することができました。
今後もLINEを活用し、市民の皆様の利便性向上に取り組んでまいります。
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