【導入事例】福島県郡山市様:ごみ収集日の案内にLINEを活用
事例概要
郡山市が抱えていた課題
複雑な「ごみの収集日」を浸透させることが一番の課題でした。
郡山市では市民はもとより、市外のみなさまにも郡山市のことを広く知ってもらおうと、市のウェブサイトにくらし、雇用情報、健康福祉、文化・スポーツ・観光、防災防犯情報、市政情報など様々な情報を掲載しています。
市役所に行かないと不明な情報でも郡山市のウェブサイトを見れば、自分でいろいろと調べられるように設計されており多くの情報が細かい粒度で掲載されています。
郡山市では資源消費や環境負荷の少ない「循環型社会」の構築を図る手段として、廃棄物の発生抑制Reduce(リデュース)、再使用Reuse(リユース)、再生利用Recycle(リサイクル)の頭文字をとった3R(スリーアール)という考え方のもと、市民の皆様に適切にごみの処理をしていただくため、住民の地区単位でごみの収集日が異なります。
ペットボトル、プラスチックごみを出す場合でも地区によっては「毎週月曜日」に出す地区や「毎週水曜日」に出す地区など、地区が11パターンに分けられているため複雑なごみの処理ルールとなります。
郡山市が「LINE」をコミュニケーションツールに採用した理由
郡山市の現状
近年、地方自治体においてLINEを活用した住民向けサービスの提供が進んでいます。
福島県郡山市でも、2015年時点では33万人を超える市民向けに市政情報を利用者の希望に応じてお届けする仕組みが必要でした。
郡山市では、幅広い年代において利用されているツールの採用が求められました。
また、2017年9月末時点の福島県のスマートフォンの普及率は69.8%と10人に7人はスマートフォンを利用していることが総務省の調査より判明しました。このためスマートフォンを利用した仕組みを検討することになりました。
コミュニケーションツール「LINE」の利用率
LINEは月間利用者数(MAU)が8,200万人を超え日本国内で社会インフラとして欠かせないコミュニケーションツールとなり、地方自治体でもWebサイトやメール・電話と並んでLINEを「情報発信」や「問合せ受付窓口」に活用する事例が増加しています。郡山市では、人口の比率やスマートフォンの普及率、LINEの利用状況からLINEを利用して市民のみなさまに情報をお届けする仕組みを作ることは決まりました。
しかし、LINE公式アカウントでもLINEメッセージは配信できますが、通常の一斉配信やLINE公式アカウントでできるセグメント配信だけでは重要な課題となっているごみの収集ルール浸透については解決できないと考え、郡山市は独自に収集した市民の属性情報を使いセグメント配信ができるLINEメッセージの配信ツールを探していました。
アンケート機能とセグメント配信機能を備えたツールとして、利便性やユーザビリティ、導入コスト、自治体での豊富な導入実績などの観点から「KANAMETO」の導入に至りました。
「KANAMETO」では地区ごとに異なる運用ルールにも柔軟に適用できるような機能が備わっています。
課題解決のための3つのソリューション
冒頭に挙げた課題を解決するためには「LINEを利用した情報配信の仕組みを構築」・「適切な地域・適切な人にセグメント配信」・「ごみの収集日の浸透を目的とした定期配信」の3つが重要です。
「収集日の案内が市民に届いていない」という課題に対しては、多くの市民が利用しているLINEで情報配信することで解決を図りました。
「地域ごとに適切な案内が必要」という課題に対しては、KANAMETOの導入・活用によって解決を図りました。具体的には、KANAMETOのアンケート機能とセグメント配信機能を活用する事で、市民がアンケートで居住区を登録可能になり、各地区に適切なごみ収集日を案内する事が可能になりました。
「定期的に案内を続けることが必要」という課題に対しては、KANAMETOの機能の1つである定期配信機能を利用して、課題解決を図りました。
具体的には居住区のごみ収集日に合わせてセグメント配信を定期実行し、ごみ収集日カレンダーに沿った案内を自動配信することで、複雑なごみの収集ルールにも浸透することが可能になりました。
<広聴広報課 黒木英理子様>
郡山市では、市民をはじめとした多くの皆さんに「郡山市の情報を便利に手に入れてほしい!」という思いで「KANAMETO」を導入させていただきました。ユーザーひとりひとりに寄り添った情報配信が可能になるので、より多くの皆さんに友だち登録していただけるとうれしいです。
郡山市LINE公式アカウントQRコード