【導入事例】阪南大学様:LINEで保護者と大学の連携を強化し、コロナ禍における学生生活・学修をサポート

事例概要

導入団体 阪南大学阪南大学
主な利用機能 KANAMETO PUSH
(チャットボット、アンケート、セグメント配信機能など)
KANAMETO TALK
(1:1チャット機能など)

阪南大学が抱えていた課題

コロナ禍における学修・学生生活をサポートするため、学生向け情報発信の拡充とともに、保護者との連携を強化できるコミュニケーションツールを求めていました

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症拡大によって、大学は、入構制限や授業のオンライン化、学内イベント・課外活動等の縮小など、教育・学生生活に対する大きな制限を余儀なくされています。対面コミュニケーションの減少やコロナ禍の長期化とともに、学生の孤立が課題として浮上し、学修や学生生活に対するサポートが必要となっています。

コロナ禍における学生支援として、阪南大学では、学生だけではなく保護者とのコミュニケーション強化に着目しました。これは、大学と学生の接触機会が減る中、学生にとって身近な存在である保護者が学修に積極的に関わることで、学生の学習意欲向上や怠学・退学防止につなげるためです。

阪南大学では、コロナ禍以前から、大学の公式ホームページや保護者専用ポータルサイトにおいて、保護者に対する情報発信に取り組んできました。これらの既存媒体を活用するとともに、学生のサポートに必要な情報を、大学から保護者へ積極的に提供するための新たなコミュニケーション手段を検討していました。

その中で、月間利用者数8,800万人(*)を誇り、学生はもちろん保護者の利用率も高いLINEに着目し、両者のニーズに合わせた効果的な情報配信や学生・保護者・大学間のコミュニケーション活性化につながるLINE運用ツールを求めていました。
(*)2021年3月時点

課題解決のためのソリューション

学籍に合わせたセグメント配信、学生生活に関するFAQに自動応答するチャットボット、悩みを抱える学生とLINE相談ができる有人チャットなど、豊富な機能を備えたツールを導入

阪南大学は、学生・保護者それぞれのニーズに合わせて様々な情報を効果的に配信できるツールとして、transcosmos online communicationsが提供する「KANAMETO(カナメト)」を導入し、2020年12月21日に在学生・保護者向けLINE公式アカウント(アカウント名:阪南大学Info)を開始しました。

KANAMETOのセグメント配信機能を活用することで、学籍に合わせた大学情報の配信が可能になりました。これまで利用者は、大学のホームページ等を定期的に確認し、掲載される多数の情報の中から必要なものを探し出す手間があり、場合によって重要な情報やお知らせを見落とすこともありました。セグメント配信の導入によって、学部や学年など各自の状況に合わせた大学情報をLINEメッセージで受け取れるようになりました。同時に、新型コロナウイルス関連情報など、大学全体に関わる重要な情報は一斉送信を行っており、迅速かつ確実に情報を届けることができます。

「経営学部/3年次/学生」「流通学部/1年次/保護者」など、利用者に合わせた大学情報の配信が可能

キャリア支援の紹介・コロナ関連の連絡・授業のお知らせ(LINEメッセージのサンプル)

また、当LINE公式アカウントでは、学生用・保護者用の2種類のメニューを設定することで両者が求める情報を分かりやすく整理しており、適切な情報へのアクセス性が向上しました。各リッチメニューの『よくある質問』の枠をタップすることで、「学費」「学生生活支援サービス」「学生生活(クラブ・サークル・課外活動・学内イベント等)」「図書館」「就職活動」に関する情報に簡単にアクセスすることができます。

併せて、授業関連のよくあるお問合せに自動応答するチャットボットを提供しており、大学あてに電話等で寄せられる定例的なお問合せの削減につながります。特に、保護者メニューでは、保護者専用ポータルサイトへのリンクや成績参照の方法について掲載しており、保護者向け情報発信の強化につながりました。

学生向けリッチメニュー・保護者向けリッチメニュー

更に、KANAMETOのTALK機能を活用して、学修や学生生活に悩みを抱える学生を対象に、LINE相談を開始しました。学生にとっては、日頃使い慣れたLINEを使ってチャット感覚で相談ができるので、相談へのハードルが下がります。一方、LINEによる相談対応は、従来の対面や電話などの方式と比べて即時の応答が求められず、通常業務の合間にLINEメッセージの返信を行えるので、学生相談を担当する大学職員にとっても、利便性が高まります。LINEを活用して、困難を抱える学生に対していち早くアプローチし、休学や退学の防止につなげることができます。

KANAMETOの各種機能を活用することで、LINEを通じて学生・保護者・大学間の連携を強化。保護者は大学から得た情報で学生の学修をサポートできます。

本LINE公式アカウントには3,800人超の友だち追加(2021年10月時点)があり、学生と保護者が占める比率はおよそ1:1となりました。
LINEによる継続的な情報提供によって、特に保護者が大学情報に触れる機会が増加し、学生・保護者・大学の連携強化につながりました。

阪南大学ご担当者様のコメント

<阪南大学 教務部 教務課 課長 浅井 輝様>
KANAMETOの様々な機能を活用することで、学生・保護者双方のニーズに合わせたきめ細かな情報配信ができるようになりました。特に、保護者との新たなコミュニケーション手段として、LINE活用を進めることができました。
保護者向け情報配信チャネルが限られる中、学籍に合わせてセグメント配信できるLINEは、大学が保護者に対して積極的に情報を届けられる重要なツールとなっています。また、保護者専用リッチメニューやQAチャットボットの活用によって、LINE公式アカウントが大学の玄関口となり、大学情報に対するアクセス性が向上しました。保護者専用ポータルサイトなど、既存の広報媒体の利用促進にもつながっていると感じています。
コロナ禍の長期化を受けて学生支援の重要性が高まっていますが、今後も更なるLINE公式アカウントの活用を進めて、保護者との連携を強化しながら学生の学びをサポートしていきます。

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